静岡市葵区安西 クローン病の発症
2018-07-28
クローン病は炎症部位や範囲で様々な症状を引き起こす
口から肛門までの全消化管に炎症が発生する可能性がある病気がクローン病で、炎症が発生した部分では粘膜が赤くなることや、剥がれて潰瘍を形成してしまうこともあるのです。
また、さらに増悪すると瘻孔や狭窄などの合併症を引き起こすこともあります。
炎症が起こりやすい部位としては小腸や大腸があって、起こった範囲で小腸型・小腸大腸型・大腸型に分類することができますし、炎症部位や範囲で様々な症状を引き起こすのです。
世界的にみると先進国にクローン病の発症が多くて、欧米においては高い発症率を示していますし、日本でも食事の欧米化により発症する方が増加しています。
10~20歳代の若年者に好発していて、男女比は2対1で男性に多いといった特徴が見られるのです。
ただ原因については未だ不明な点が多くあって解明されていないですが、非特異的腸炎のひとつとして分類されています。
しかし近年原因も少しずつ解明され始めていて、大きく分けると遺伝因子・環境因子・免疫異常が挙げられていて、複数の原因が関与していると考えられているのです。
遺伝因子では遺伝子多型が見つかっていますが、他の遺伝子なども発見されています。
また環境因子では、腸内細菌の関与や動物性脂肪の多い食事、清潔すぎる環境などが考えられているのです。
それから免疫異常では、腸粘膜の正常を維持するための反応が正常に機能しないで、免疫反応が過剰に起こってしまうことが考えられていて、これにより炎症が強く持続してしまと考えられています。
発症によりみられる症状としては、腹痛・下痢・発熱・全身倦怠感・食欲不振・体重減少・肛門症状などがあるのです。
腹痛は、炎症が好発する小腸と大腸の境目付近の回盲部に起こる右下腹部痛が多くみられます。
肛門で痛みや膿がでるような肛門病変は特徴的な所見で、痔瘻や肛門周囲膿瘍になっている可能性が考えられるのです。
また、腹痛・下痢を認めずに慢性的な発熱や肛門症状が起こる場合や、炎症の進行で腸管の狭窄を認めることがあります。
それから、腸管に穴があいて腹腔内に膿が溜まるケースや瘻孔を引き起こすこともあって、発熱や腹痛とった症状を引き起こすのです。
クローン病の治療目的は、腸管の炎症をなくして寛解状態を目指すとともに、その状態を継続していくことです。
その為に行われるのが栄養療法と薬物療法で、栄養療法は食事制限をして脂肪を制限した栄養剤を服用することにより腸管への負担や刺激を軽減することです。
一方の薬物療法は、腸管炎症を抑制することで症状を改善させていきます。
ただ、このような内科的治療を実施しても症状が改善しない場合や腸閉塞を引き起こしている場合、腸管からの出血をコントロールすることができない場合には外科的手術を行います。
具体的な手術方法としては、腸管切除術や狭窄形成術などがありますし、肛門周囲膿瘍・痔瘻に対しては、切開排膿やシートンチューブを挿入することもあります。
それから、日常生活において病気の活動性に合わせて食事制限の必要がありますし、活動性をコントロールするために禁煙することも重要な治療のひとつです。
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