静岡市葵区安西 肘部管症候群
2018-10-24
尺骨神経の障害の肘部管症候群
末梢神経というのはとても複雑な形をしていて、お互いに影響を与えないように神経繊維は、ワックスのようなものにおおわれて絶縁されています。
この絶縁という仕組みが神経の圧迫や様々な病気により障害されると保てなくなって、末梢から伝わる様々な感覚が痛みを伝える神経繊維に伝達されてしまうのです。
その為に、ジリジリ感や焼けるような感じとして脳に伝達されます。
それからしびれの原因として全身の病気が陰に隠れていることあるので注意が必要です。
それには、陰に隠れた病気で全身の末梢神経が広く障害されるものと、局所の末梢神経の病気が多発することで全般的な神経障害の形をとるものがあります。
手に起こるしびれにもいろいろとあって、その中のひとつに肘が原因で起こる肘部管症候群というのがあって、女性の手のしびれとしてよく見られるのです。
多くの場合、最初は小指と薬指、手のひらの小指側のしびれから始まって、寝て起きた時にしびれていることが時々あります。
神経障害が進行すると、しびれではなくて感覚鈍麻の状態になって、運動障害が前面にでることもあるのです。
具体的な運動障害の症状としては、小指・薬指がうまく伸びずに合わさらないので、洗顔時に水がもれてしまったり、箸を上手に使えなくなったりなどが現れます。
自己診断のポイントは、しびれがある場合にはその範囲を調べましょう。
指先で小指と薬指の小指側半分にしびれが見られるようなら、尺骨神経の障害であることは間違いありませんし、尺骨神経の障害では肘部管症候群が最も頻度が高いのです。
また、何年も前に肘の骨折をして変形が残っているようなケースでは、さらに可能性は高いものとなります。
肘を軽く曲げた状態で肘の骨の溝を走っている尺骨神経を軽く叩いて、小指と人指し指に電気が走るような感じがあるのならほぼ間違いないと言えるのです。
ちなみに尺骨神経は尺骨神経溝という上腕骨にある下端の骨の溝を走っていて、肘を曲げた状態では尺骨神経が引き延ばされて、骨の溝に擦り付けられる状態になります。
また、表面には薄い皮膚があるだけなので、外からの圧迫が直接神経に作用してしまうといった尺骨神経の弱点といえる場所でもあるのです。
それから骨折による変形があると、変形して飛び出した骨に神経が擦り付けられて障害されますし、尺骨神経溝の先には筋膜でできたトンネルの狭い入口があって、神経が締め付けられて障害されることもあります。
肘部管症候群の対策と治療ですが、まず頬杖をつく癖は改善することが大事で、頬杖をつくと尺骨神経が引き延ばされた上に圧迫されるのです。
睡眠中にしびれが起こる場合には、マットレスを交換することも対策につながることで、軟らかすぎず硬すぎないものを選びましょう。
また、胸の上で手を組んで寝る習慣のある人は、手のひらを上にして肘を伸ばした状態で眠るようにすると良いです。
このように内科的治療の原則は、肘を極力曲げないこと、圧迫しないことで、内科的治療の効果が見られない場合には手術を行います。
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