静岡市葵区安西 2つのすべり症

静岡市葵区安西 2つのすべり症

2016-06-21

分離と変性の2つのすべり症について
腰椎の椎間板のついている前の部分を椎体、後の椎間関節のついている部分を椎弓と呼んで、椎体と椎弓の間にあるのを椎弓根と言います。
背骨の連続性が椎弓の部分で断たれて、椎体と椎弓が離れた状態を「腰椎分離症」といって、この中で後方部分の支持性がないことから椎体が前方にずれたのを「分離すべり症」と呼びます。
これは繰り返す腰痛や慢性的な腰痛、下肢痛を起こすことが多いのですが、通常は排尿排便障害が認められません。
また、椎間板の老化による不安定性が原因でずれたのが「変性すべり症」で、腰痛や下肢痛も起こりますが、主な症状は脊柱管全体が狭くなることで馬尾神経の圧迫症状です。
馬尾神経の圧迫症状とは歩行で下肢痛やしびれ感が出現し、一旦休むと軽快する間欠性跛行や会陰部のしびれ感・排尿排便障害です。
分離の原因には先天性と後天性があって、先天性のものは分離以外にも椎体や椎弓の形態異常など生まれつきのものです。
一方後天性は、子供の頃にスポーツなどで繰り返し負荷がかかったためというのが多く疲労骨折と考えられています。
ただ、単にスポーツは原因のひとつで体質的な要素が関係していると考えられます。
変性は椎弓や椎間関節の形態異常に椎間板の変性がプラスされ起こると言われていて、女性に多くみられる症状です。
治療の方法としては、青少年の急性期であれば6ヶ月程度コルセットを着用することで分離部の骨癒合が期待できます。
ただ、この時に使用するコルセットは、市販されているのもではなくて、整形外科で腰部の型をとって作るものです。
成人の場合はコルセットを着用することで労働による腰痛の予防効果があります。
また、疼痛に対しては消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などを服用する薬物療法が行われて、腰部脊柱管狭窄症の症状に対しては末梢循環改善薬による馬尾神経の血流促進をします。
その他、脊椎疾患と同様に腰痛に対しての理学療法や下肢痛に対する神経ブロック療法などがあります。
しかし、このような保存治療を実施しても症状の改善が見られない場合には、手術療法というのが選択肢として入ってきます。
通常は、不安定な椎骨同士を固定して動きをなくす方法の脊椎固定術と呼ばれる手術が行われて、チタン合金の固定器具が補助的に使用されるようになっています。
また、特殊な例としては分離部をつなぐ分離部修復術と呼ばれる方法が行われることもあります。
一方変性の方に対しては神経徐圧術だけ行うケースと固定術を追加でするケースとがあります。
それから、このような病院での治療以外に、整体や整骨院の施術による治療もあります。
ただ分離やすべりを治すのは手術でしかできないので、主に症状の緩和が目的になる治療です。
いずれの治療をするにしても腰を守るために日頃から注意する必要があって、腰に無理な負担をかけないことが最も大切です。
重い荷物を持つ場合の姿勢に注意したり、長時間立ち続ける時や長時間のデスクワークでは時々姿勢を変えたり、休息を挟んだりすることです。
また、体重の増加も腰椎の負担になるので肥満に注意することや、腰を支える腹筋や背筋を強化することも保護するのに役立ちます。
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